商品開発ストーリー
久万高原のお茶「久万茶」をたっぷり使用!
まるでお茶を食べているかのような濃厚大福
久万茶を使ったお菓子が作りたい
愛媛県久万高原町では、およそ380年も前からお茶が栽培されています。昼夜の寒暖差が大きい久万高原町で育ったお茶は、独特の香りに甘みを感じることができ、古くは松山城に献上されていたともいわれています。
仕事の合間、「ちょっとした小腹を満たしたい」、「お茶と一緒に一息つけるお菓子を作りたい」と考え製作したのが『濃厚久万茶大福』です。
2017年より、久万高原町にお茶畑を借り受け、開墾し自社で生産・管理しています。近年では、どの産地も同じかもしれませんが、高齢化によりお茶の生産をやめる生産者さんも多く、微力ではありますがこの課題についても力になりたいという想いを持っています。大福に久万茶を使うことで、久万茶の認知度を上げ、そして久万茶を絶やしてはいけないという想いが、今回の商品づくりの根底にはあるのです。
お茶屋が作るならとことん濃厚さにこだわること
製作には、松山市内の菓子店「こだわり菓子工房あんあん」さんに協力をお願いすることにしました。ここの大福が昔から好きで、「あんあんさんとならお茶とマッチする、目指す大福が作れるのではないか」と考えたからです。お茶屋が作るからには、どこにも売っていないほどお茶の味がしっかりとした、濃い大福を作ることを目指しました。「久万茶の味が濃く、そしてバランスの良い大福」を作り出すために試行錯誤しながら、あんあんさんと何度も試作を重ねました。そして、大福の生地・あん・ソースの三層に茶葉を練り込むというアイデアに行き着いたのです。さらに、自社工場で久万茶をパウダー加工後、すぐに大福の製造に使っているため風味が損なわれず、口にした瞬間に久万茶を感じることができます。このようにして、目指す濃厚さを実現しました。『久万茶大福』は、抹茶の大福とは一味違う、まろやかな苦味が感じられます。「まるでお茶を食べているかのようだ」というお客様のお声も頂いています。
バリエーション豊かに展開
そして次に、バリエーションとして、あんあんさんから「『クルミ入りの白あん』バージョンも作ってみては?」と提案がありました。このあたりの発想は、さすが職人さんです。クルミの食感がアクセントとなり、上品な白あんの甘みと、まろやかな苦味のある久万茶のソースと生地がバランスよく合わさった、クセになる一品に仕上がりました。こんな風に職人さんの方からもアイデアを出してもらいながら商品開発ができるのは、信頼関係ができているからこそ。嬉しいことですね・・・。そして、『久万茶大福』と同じ製法で、久万ほうじ茶を使った大福『久万ほうじ茶大福』も製作することにしました。こちらは、自社工場で火入れ加工したほうじ茶を使用しています。加工後すぐに大福の製造に使用しているので、香ばしさが際立つ大福に仕上がりました。これらの大福は、一つひとつ職人さんが丁寧に手作りしています。そして、完成した大福をすぐに急速冷凍させることで、新鮮なお茶の美味しさを閉じ込めているのです。手作りのため大量生産はなかなか難しいのですが、より多くの方にご賞味いただけると幸いです。
開発した商品のご紹介
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濃厚久万茶大福
愛媛県久万高原町で栽培されている久万茶の歴史はおよそ380年。昼夜の寒暖の 差が大きい高原で育ったお茶は独特の香りと甘みを感じることができます。その久万茶をたっぷり使用した久万茶大福は、まるでお茶を食べているような濃厚さです。 粗挽きしたクルミの食感と風味を楽しめる白あんタイプもオススメです。