株式会社松南園

お茶屋のプライドをかけて
作りたかった濃厚なジェラート!

お茶屋が手がけるスイーツの原点

昭和48年の創業より、南は鹿児島県から東は静岡県の生産者まで、全国各地のお茶の生産者と繋がり、お茶の卸をしてまいりました。お茶の卸を中心に商売をしている中、今から約20年前に、「北陸に行列のできるお茶屋さんがある」という噂を聞きました。「お茶屋で行列とは? 一体、何をして行列を作る商売をしているのか・・・」と、その理由が知りたくて、偵察と言っては大げさですが、真相を確かめるためにそのお茶屋さんへ行ってみることに。そこでは、抹茶を使ったバームクーヘンを提供していました。そして、そのバームクーヘンが購入するためにお客様は行列を作っていたのです。その時、「お茶とお菓子」ではなく、「お茶を使ったお菓子」という概念が私の中で芽生えました。今でこそ、抹茶を使ったスイーツはたくさんありますが、当時は画期的な発想だったのです。
その時から紆余曲折あり、2017年に「本格的にお茶を使ったスイーツを作ろう」と、スイーツの開発に向けて舵をきりました。

とにかく濃く、濃く。他では食べられない味を

お茶との相性はもちろん、幅広い世代に受け入れられること、気軽に食べられることなど様々なことを考慮しジェラートを作ることにしました。ジェラートだとアイスの一種として、あらゆる世代に浸透していて、今では季節に関係なく食べているからです。
商品の開発にあたっては、「とにかくお茶を濃く!」ということ。ギネスに挑戦したいと思っているほど、お茶の濃さにはこだわりました。抹茶の使用量に関して言えば、一般的に販売されている抹茶アイスの6倍!あまりにも濃く、もう少し一般のお客様の嗜好に寄り添った商品も必要だということで、抹茶の使用量が2倍のジェラートを作りました。松南園としては、スタンダードを目指していますが、それでも十分に濃いジェラートです(笑)。濃さにこだわるからには、抹茶の味をごまかすことはできません。これだけの量をジェラートに使用しているということは、食べた瞬間、ダイレクトに抹茶の味が伝わるからです。

濃さにこだわるからには素材が大事

そこで次は、「どこの抹茶を使うか」ということが大切になってきます。全国のお茶の生産者と繋がっているネットワークを駆使して、私たちが理想とするジェラートを実現できる良質な抹茶を探し求めました。そして行き着いたのが、「玉露の3大産地」としても有名な、静岡県藤枝市岡部町で作られる※高級碾茶(てんちゃ)でした。ジェラートには、この碾茶を自社の石臼で挽いた、「挽きたての抹茶」を使用しています。この抹茶は、力強い甘味に加え芳醇な香りが特徴で、ジェラートとして加工する際、牛乳と合わさったとしても存在感を十分に発揮してくれるのです。また、「挽きたての抹茶」を使用することで、香り高い抹茶の風味が際立つジェラートが完成しました。
そして、ネーミングでも「濃さ」にこだわった心意気が伝わってほしいと考え、6倍の使用量のジェラートは『濃い濃い抹茶ジェラート深緑』、2倍の使用量の方は『濃い抹茶ジェラート緑』としました。使用している原材料はもちろん、ジェラートを作る過程などを考慮すると決して安く提供することができず、一般的なジェラートよりは少し高い価格になっていますが、その価値があると思っています。ここでしか食べられない味を、ぜひ堪能ください。

※抹茶の原料。石臼で挽かれて抹茶と呼ばれるようになる

開発した商品のご紹介

  • お茶屋が作るジェラート

    お茶屋が作るジェラート

    美味しさの秘密はイタリア製法!!

    静岡産岡部町の高級茶を自社の石臼で挽いた「挽きたて抹茶」をふんだんに使用しました。生クリームに対して牛乳を使用するイタリア製法で製造することで脂肪分が少なく、抹茶自体の味と香りを一層引き立てる仕上がりになっております。
    良質な抹茶を使用しているからこそ、通常の6倍というありあえない濃さでも抹茶本来の甘みと濃厚さを味わえます。